絵コンテ・魔法設定集
絵コンテ・プログラム
○妖精の部屋で体験できるプログラムは、製作期間6ヶ月を要しました。
当初は、軽く考えており製作もそこまで時間はかからないだろうと思っていました。
しかし、モニュメントとの関係、本気度、物語のⅡ,Ⅲへの発展など考えた時、
この最終のプログラムが、大変重要な位置を占めることを再認識し、
改めて本格的に取り組むこととなりました。
物語を絵コンテと戦いの部分に分け、双方同時進行で進めていきました。
○プログラムの絵コンテは、シーン74にわたっています。
かなり本格的なもので、ワンシーンごとに緻密で細かな設定がつけられております。
今では、絵コンテは、大切な宝物です。
○トロピカル王国物語では、19個のフルーツ魔法を覚えなければなりません。
さて、その覚えた魔法を実際使う事ができないか考えた結果、
物語終盤でトロピカルストームとの対決の時にゲームの要素を取り入れ使ってもらう事にしました。
しかし、ゲームの要素を簡単に考えていたことが、
この後、大きな間違いだったことに気づきます。
○フルーツ魔法一つ一つの設定やバランスを決めるのに数日かかりましたが、
これまでやってきたゲームが大変役立ちました。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどに感謝するとともに、
何が仕事に繋がるかわからないと思いました。
○魔法の設定が決まった後、実際の効果を決める会議は、今考えても不思議です。
いい大人達が、炎の出方や爆発の効果など真剣に話し合っていました。
最後のマグネシウムが出た時は、みんな「それはきつい!!」と顔をしかめていました。
○魔法の具体的な効果や設定を決める会議が数日に分け何度も行いました。
想像以上に表現するのが大変でした。
どんな音、どんな色、どんな発動、ダメージは、具体的な表現は、タイミングは、
単体なのか複数なのか・・・などなど。
○ゲームは簡単に作れると思ったら、とても緻密で困難な作業でした。
正直ゲーム作っている方々は、凄いと何度も思いました。
○19個の魔法は、もしかしたら今後増える可能性があります。
○プログラムは、当初2週間程度で完成予定でしたが、結局6ヶ月かかりました。
最初の認識が甘かったです。ゲーム製作は奥深い!!
○魔法プログラムで時間がかかったのは、ラストマジックです。
19個全ての魔法を発動する予定が、メモリ等の問題が生じ、結局プログラマーさんの
センスに任せ、出来上がりを毎週修正しました。
何度も繰り返し、やっと今の形ができました。
必要なのは、集中と遊び心でした。
○完成まじかの頃、秘密を自力で解いた高校生達がいて、どうしても最後が見たいとの事、
まだ未完成のプログラムで遊んでもらいましたが、とても喜んでいました。
○当初、エンディングはジャッキーチェーンの映画のようにNG集にしようという案が
出ていました。
その後、王国ができる過程の写真を並べてはどうかという案が出ました。
実際に見てみるとビックリするくらい現実に引き戻されました。
自分では分からなくなり、プログラマーさんに任せたところ、現在のような
素晴らしい案が出てきました。