影から人が現れました。
「くっくっく、お前達の影に隠れていれば、きっと妖精の国に
隠れた王に会えると思い、ずっとついていたのだよ。
そう、私がトロピカル王をさらおうとした者だよ」。
「ねっ、兄さん・・・、」
「いつも皆から愛されるトロピカル王が憎くてね、
私が変わりに国王になる事に決めたのさ。」
「トロピカル王国を守る四精霊も私に手を上げることは
できなかったよ。」
「さあ、
トロピカル王を渡しなさい、
私が変わりに王様になってあげるよ」
王様が答えました。
「お前が豊かな国を守れるはずがない、
血を分けたお前と争わない為に、妖精の国へ来たが、
これ以上皆に迷惑をかけるわけにはいかない。」
「私と戦うと言うのかい、古代に滅びたと言われる
腐れの魔法に勝てると思うのかい」
「いったいどこで、そのような禍々しい魔法を覚えたのじゃ」
王様は、とても驚いています。
「わかったぞ!弟は操られているのじゃ、
こいつは、その昔、トロピカル王国に災いをもたらした」
「トロピカルストーム!!」
「ペッカー達よ、そなた達が覚えたフルーツの魔法こそが弟を倒す
唯一の方法だ。